投資信託の役割とその仕組みについて②
中央学院大学 商学部
野村證券提供講座
平成17年6月22日
野村證券株式会社 投資信託部
桑島 雅哉
目次
1.様々な投資信託
投資信託の分類 ①形態
投資信託の分類 ②カテゴリー
投資信託の分類 ③運用スタイル
インデックス型とアクティブ型
バリュー投資とグロース投資
株式投資スタイルの違いによる影響
ボトムアップとトップダウン
特徴的な投資信託
ETFとは
J-REITとは
FOFsとは
SRIとは
確定拠出年金とは
2.投資信託の選択方法
資金性格や運用期間を考慮して
3.良い投資信託とは
定量評価と訂正評価
定量評価
定性評価
運用報告書
4.投資信託と資産管理
メンテナンスの考え方
様々な投資信託
(出所)社団法人投資信託協会の定める商品分類より、野村證券投資情報部作成
投資信託の分類 ①形態
■形態により分類してみよう
外国投資信託
国内投資信託
株式等を組み入れて運用
株式を一切組み入れず、公社債を中心に運用
公社債投資信託
株式投資信託
主要投資対象別に
例えば…国内株式型・国債株式型・バランス型・転換社債型・インデックス型 等
単位型
追加型
単位型
追加型
募集期間中のみ
購入可
いつでも購入可
募集期間中のみ
購入可
いつでも購入可
様々な投資信託
投資信託の分類 ②カテゴリー
■カテゴリーにより分類してみよう(国内の追加型投資信託)
国内の追加型投資信託
国内株式
海外株式
国内債券
海外債券
国内
ハイブリッド
海外
ハイブリッド
その他
グローバル
エマージング
アジア・オセアニア
中南米
インデックス
海外株式その他
北米
欧州
業種
一般
スタイル
インデックス
業種
国内株式その他
一般
インデックス
公社債投信
国内債券その他
日々決算型等
グローバル
エマージング
アジア・オセアニア
通貨建て
インデックス
公社債投信
米ドル建て
欧州通貨建て
海外債券その他
転換社債
バランス
アセットアロケーション
国内ハイブリッド
その他
ターゲットイヤー
不動産投信
転換社債
バランス
アセットアロケーション
海外ハイブリッド
その他
ターゲットイヤー
不動産投信
ロングショート
リスク限定
・軽減等
ブル/ベア
限定追加型等
上場投信
マネープール
その他
(出所)野村総合研究所「Fundmark」より野村證券投資情報部作成
様々な投資信託
■運用スタイルにより分類してみよう
投資信託の分類 ③運用スタイル
インデックス型/アクティブ型
バリュー投資/グロース投資
ボトムアップ/トップダウン
等..
(出所)野村證券投資情報部作成
様々な投資信託
インデックス型とアクティブ型
※上記のグラフはあくまでイメージ図です。実際はインデックス(指数)を下回るリスクもあります。
インデックス(ベンチマーク)
インデックス・ファンド
アクティブ運用のファンド
インデックス(指数)を上回る
運用成果をめざします
インデックス(指数)に連動する
運用成果をめざします
インデックス(ベンチマーク)
インデックス・ファンド
アクティブ・ファンド
<パッシブ運用>
<アクティブ運用>
(イメージ図)
(出所)野村證券投資情報部作成
様々な投資信託
バリュー投資とグロース投資
(出所)野村證券金融研究所資料より野村證券投資情報部作成
■株式投資スタイル
様々な投資信託
大型 vs 小型
成長(グロース) vs 割安(バリュー)
(注)対RUSSEL/NOMURAインデックスに対する各投資スタイル指数の相対パフォーマンス 。2000年1月末を100とする。
(出所)野村證券金融経済研究所作成
各投資スタイルのパフォーマンス推移
株式投資スタイルの違いによる影響
様々な投資信託
ボトムアップとトップダウン
■投資する銘柄の選択には主に2つのアプローチ方法があります
経済環境の見通し
有望産業の見通し
個別企業に対する調査分析
収益性、成長性
などを勘案
個別銘柄
マクロ分析からどの産業セクターが好調であるかを予測します。そのうえで、好調な産業の中から投資対象として魅力的な企業を選択します。
個別企業の調査、分析から投資対象となる魅力的な銘柄を発掘しポートフォリオを構築していきます。
ボトムアップ・アプローチ
トップダウン・アプローチ
(出所)野村證券投資情報部作成
様々な投資信託
特徴的な投資信託
従来の確定給付年金を補う新しい年金として期待される。従業員自ら運用手段を選択する年金で、米国では投資信託が運用手段の主力商品になっている。
※ 確定拠出年金
■ 特徴的な投資信託 など
(出所)野村證券投資情報部作成
等
様々な投資信託
取引所に上場し
リアルタイムで売買可能
ETF
取引所に上場されている投資信託
+
インデックスに連動する
投資信託
Exchange
取引所で
Funds
投資信託
Traded
取引可能な
(出所)東京証券取引所資料より野村證券投資情報部作成
ETF(上場投資信託)とは
様々な投資信託
不動産への投資
証券会社を通して
投資
半年ごとの
分配金
J-REIT
(不動産投資信託)
テナントからの
賃料
オフィス
ショッピングセンター
住宅
ホテル 等
<様々な不動産>
<投資家>
不動産投資信託(J-REIT:Japanese Real Estate Investment Trust)の特徴
投資家の皆様から資金を集め、不動産を購入し運用を行います。
購入した不動産をテナントに賃貸し、その賃料収入から費用(不動産管理・維持費用、
金利)を支払った残りの収益を投資家に分配します。
不動産への間接的投資を可能にする金融商品で、東京証券取引所に上場しています。
(出所)社団法人投資信託協会資料より野村證券投資情報部作成
J-REIT(不動産投資信託)とは
様々な投資信託
FOFs(ファンド・オブ・ファンズ)とは
■FOFs(ファンド・オブ・ファンズ)は、1つのファンドで、複数の投資信託に分散投資します。
FOFs
株式
公社債
デリバティブ
海外市場
不動産
商品
為替
等..
ファンドA
ファンドB
ファンドα
複数のファンドに分散投資
分散して運用
(出所)野村證券投資情報部作成
投資家
投資家
投資家
投資家
様々な投資信託
・1920年代:教会資金の運用にあたり、非倫理的な産業に関連する企業を投資対象から排除。
・1960年代:ベトナム反戦運動により、兵器製造に関する企業への投資の是非を問う動き。
・1970年代:マイノリティの雇用、公害防止対策、アパルトヘイトを行っていた南アフリカ関連企業への投資を行わない投資家の出現。世界初のSRIファンドが登場。
・1980年代:確定拠出年金制度(401k)の税制上の優遇措置を受け、年金運用にSRIが浸透。
・1990年代:環境対策などの企業の社会貢献度を調査する機関ができ、労働環境、雇用条件、環境問題への取り組みが企業の信用に影響。世界初のSRI株式指数を設定。
米国でのSRI発展の歴史
(出所)谷本寛治「SRI 社会的責任投資入門」日本経済新聞社刊他より野村證券投資情報部作成
社会的責任投資(Socially Responsible Investment)とは
「投資と価値観の一致と社会変化の創造に建設的な役割を果たす」
(出所)エイミー・ドミニ「社会的責任投資」木鐸社刊
SRIとは
様々な投資信託
確定給付型
-従来型の企業年金ー
確定拠出型
-401Kプラン-
従業員に支払う
将来の年金給付額
(しかも有期・終身が中心)
予定利率を前提に
企業の責任の下で
毎年、掛金が拠出される
企業および従業員による
毎年の拠出額・拠出方法
従業員が自己責任で運用して
将来の年金給付額が決まる
※ 今後変更となることもあります。
確定拠出年金(日本版401Kプラン)とは
■確定給付型と確定拠出型との違い
(出所)野村證券投資情報部作成
投資信託の選択方法
■その資金性格や運用期間に合った 「ふやし方」「投資目的」などを考えましょう。
※海外投資にあたっては為替リスクを伴なう場合もあります。
(出所) 野村證券投資信託部作成
国内株式
海外公社債
国内公社債
海外株式
安定性を重視したい
日本の株式で運用
安定重視型
積極的に運用したい
外貨建て短期社投
世界の債券で運用
中小型で運用
世界の株式と債券で運用
世界の株式で運用(地域別)
世界の株式で運用
国 内
海 外
テーマ別に運用
あなたの「ふやし方」
「投資目的」は?
あなたがご希望の
「投資対象」は?
資金性格や運用期間などを考慮して
良い投資信託とは
定量評価と定性評価
今後も良いパフォーマンスを
上げる可能性が高い投資信託
かつ
今まで良いパフォーマンスを
あげている投資信託
定量評価
定性評価
■良い投資信託とは
(出所)野村證券投資情報部作成
良い投資信託とは
過去の運用実績の測定
5段階レーティング
定量評価
リスク調整後リターン
によるユニバース比較
(相対評価)
投信分類
■定量評価の具体例
(例:野村総合研究所)
定量評価
(出所)NFR&T資料より野村證券投資情報部作成
良い投資信託とは
■定性評価の具体例
(例:野村ファンド・リサーチ・アンド・テクノロジー)
スタイル分析
ポートフォリオ特性分析
ベンチマーク または
参考インデックス比較
補助分析
将来の信頼度の判定
10段階レーティング
方向性判断
定性評価
多面的な分析に基づく
スコアリング(絶対評価)
ファンド・アナリスト
による情報収集
定性評価
(出所)NFR&T資料より野村證券投資情報部作成
良い投資信託とは
運用報告書
■運用状況を確認しましょう
設定以来の運用成績
期中の運用経過
今後の運用方針
1口当たりの費用明細
期中の売買状況
利害関係人との取引状況
組み入れ有価証券明細表
信託財産の構成
資産・負債・元本及び基準価額の状況
損益の状況
(出所)野村證券投資情報部作成
運用報告書
投資信託と資産管理
メンテナンスの考え方
(出所)野村證券投資情報部作成
投資環境・投資理論
ライフプラン・価値観
投資目標
投資目的・投資期間
リスク許容度
投資信託の特色
投資対象・投資方針
リスク・留意点
資産配分の決定
投資信託の選択
投資環境の変化・投資信託の評価による見直し
投資目標の変更による見直し